お弟子さん Aさん
芸歴
高校入学と同時に筝を始める。大学在学中、沢井筝曲院講師取得。第52期NHK邦楽技能者育成会卒業。
演奏活動の状況
先生の口癖は『100回の練習より1回の本番』。その言葉通り発表会・勉強会といった定期的な発表の場以外にも、演奏会やイベント等、人前で弾く機会を沢山与えて下さいます。特に講師の資格を取得してからは学校での指導、シェラトンホテルや八芳園などの有名ホテルや各種パーティーでの演奏など様々なお仕事にも参加させて頂いています。準備も大変でちょっと緊張しますが、誰かに聞いてもらえるというのはとても嬉しい経験ですし、私自身も上手くなる近道だと実感しています。
また邦楽技能者育成会の同期生と結成したCircle52では現代曲・ポップス等を中心にライブ活動・ボランティア演奏などを行っています。
稽古場の様子
お稽古自体は個人レッスンなので、普段は余り他の生徒さんと接する機会がないかもしれません。その分、発表会前後や勉強会では他の人の演奏を聞いたり、色んなお話をしたり、小学生から主婦の方まで皆が仲良く切磋琢磨します。
また先生の性格故か個性的で優しい方が多いので、先生に聞くのは躊躇われるようなことも生徒同士かなり気軽に相談し合っています。
自己練習の様子
筝の場合はレッスンと同じく立奏で(立奏台を購入するまでは椅子に筝をのせて練習していました)、三味線の場合、レッスンは座奏ですが椅子で練習しています。
今でこそちゃんと練習していくようになりましたが、お筝を初めて暫くは先生のレッスンに行って弾くだけ、あるいは前日にちょっと弾くだけという超サボリ魔でした。弾ける曲が増えるにつれ、弾けない部分が気になるようになり、自然と練習は増えていったように思います。但し性格の問題なのか、未だにみっちり○時間というような長時間に亘る練習は苦手で、細切れに出来ないところを集中して弾くことが多いです。
発表会の様子
1年半に一回、区内の綺麗なホールで発表会があります。
出演曲は個人曲+合奏曲の大体2曲。夫々に合った曲を先生が選んで下さったり、これが弾きたいです!!とリクエストしたり曲との出会いは様々ですが、いつもちょっと難しいなと感じるくらいの曲が多い気がします。ですが、約半年程度かけてゆっくりと曲を完成させるので無理なくレベルアップできます。
また筝の発表会というと着物のイメージが強いかもしれませんが、曲目によって着物だったり洋服だったり様々です。私の場合、元から着物が好きなので着物を着たり、人に着物を着せたりするのも楽しい瞬間です。
先生の人柄
本番前など怖い時もたまにありますが、基本的にはお酒が大好きで面白くてサバサバしていて何より教えることに対して非常に熱心な先生だと思います。
何も知らずに飛び込んだ邦楽の世界だったので、私も初めは分からないことだらけでした。
そのため何が面白くて何が面白くないのかも分からず、お稽古をかなり逃げ回っていた時期もありました。それがお筝で仕事をさせて頂けるまで続けてこられたのは、先生の大雑把なのに細やかな性格と丁寧な指導、そして萎んでしまった気持ちが再び固まるまで待ってくれた心遣いのお陰だと痛感しています。
これまで沢山のお稽古事をし、沢山の先生方とお会いしました。長く続いたお稽古もありますが、どれもお稽古事の枠を出たものはありません。そんな中て思うのは、お稽古事の場合、先生の性格や先生との相性が今後を大きく左右するということです。
お弟子さん Bさん
稽古場の様子
お筝の稽古・・・というと、とても厳しく緊張すると思いがちですか、この教室のレッスンは個人のレベルに合わせ、楽しく和やかに進められます。また、個人お希望によってはプロの演奏家を目指すための指導を受けられます。一つ一つ段階を踏んで、今自分がどの程度のレベルか知りたい方は、試験も受けることが出来ます。
自己練習の様子
毎日練習しなければと思っているのですが、やはり3日に1回位になってしまいます。
私は筝を練習している時間、自分自身に向き合っている気がします。自分と筝の二人(?)だけの時間・・・私にとってとても大切な時間です。
発表会の前には、毎日練習をしますが、その時には大変でも一曲を仕上げた時の充実感は何とも言えません。
学校を離れるとなかなかこのような経験は出来ないので、年齢を問わずいくつになっても達成感が味わえる等のおけいこが好きです。
楽しいこと
普段のおけいこで先生と一緒に演奏したり、おしゃべりをしたりするのも楽しいですが、やはり、発表会、勉強会の後の打ち上げが最高です。
発表会で皆で合奏した時の一体感、これも楽しく素晴らしいのですが、その後の皆との会食・・・小学生のお嬢さんから60代の方までいらっしゃいますが、せんせいの人柄でしょうか、和気あいあいと和やかな雰囲気で始まります。
プロのゲストの方も呼び、明るいにぎやかな打ち上げになります。
また、年2回程勉強会があり、いろいろなプロの先生をお招きして、特別レッスンがありますが、この後の打ち上げもとても楽しく会員の生徒達はいつも心待ちにしています。
たいへんなこと
やはり発表会前の練習ですが、その後には、向上した技術力が必ず身についています。
必死で練習した紗枝いかが実感出来ます。そして、楽しい打ち上げが待っています。
先生の人柄
誠実の一言に尽きます。自分の利益を追求することなく、生徒一人ひとりのことを考え、自分が苦労しても生徒のためならと骨惜しみをしません。
捨て犬サポーターのボランティアをなさっていることも先生の人柄をよく表してしると思います。
発表会の様子
先生は演奏家なので、発表会はとても聴き応えのある素晴らしい演奏となります。
発表会を行うと、筝の運び方や立奏台の組み立て方などの基本的なことを自然と覚えられます。また、調弦の仕方、転調の仕方などを間近で学べるのも発表会ならではです。
筝・尺八・三絃を習いたい人へのひとこと
私たち日本人は日本人であるにもかかわらず、日本の伝統文化を見つめようとしていません。楽器に関しても、小さい頃からピアノやバイオリンは手軽に習いますが、筝などの和楽器は考えにも及びません。
インターネットの普及などにより、世界のさまざまな情報が流れ込んでくる今、自らの文化が薄れようとしています。
日本の伝統文化の一つである筝、尺八、三絃を学ぶことにより自分自身を見つめ直すことが出来ます。
お弟子さん Cさん
初めての発表会
わたしは今、お筝を習っています。
習い始めてもう2年ぐらい習っているのに、まだ上手にひけません。
わたしが筝を習い始めたきっかけは、わたしが、1年生の頃、学校の音楽朝会で6年生がお筝をひいていて、かっこいいな、わたしもあんなふうにひけるようになりたいなと思って始めました。
始めたばかりの頃は、ぜんぜんだめで、がくふもみないで、てもとばっかり見ていて、ほとんどひけませんでした。
入ってから、1週間ぐらいたって、先生から「もうすぐお筝の発表会があるからちゃんとれんしゅうしておいてね。」といわれて、あと1ヶ月しかないし、ぜんぜんれんしゅしていなかったので、いっしゅんまずいと思いました。
みんな上手なのにわたしだけ下手でした。
その時は、すごくくやしくて、もっと上手になりたいと思いました。
わたしは、その後、毎日毎日練習して、がくふを暗記しました。練習は、すごくたいへんだったけど、上手になりたくて、ひっしに練習しました。
本番まであと1週間くらいの時、やっとみんなと同じぐらい上手にひけるようになりました。
少し前までは、すごくくやしかったのに、次はみんなと同じくらい上手にひけて、うれしくてヤッターと思いました。
これからもいっしょうけんめい練習をがんばりたいです。